私は愛犬が自分のフンを食べるのを発見した時、すごく驚いたことを覚えています。
うちの愛犬も子犬の時から食糞があり、かかりつけの獣医さんにも相談しました。
そこで今回は、犬がフンを食べる理由7つとフンを食べないようにする対策6つを解説!
獣医師から教えてもらったことや、食糞対策を実践した体験もふまえて全力でお伝えします!
- ワールド動物病院
担当獣医師:林先生
住所:大阪府高石市西取石1-9-9
電話番号:072-264-2250
なお、犬のしつけに関する教材は、【2022年最新】犬のしつけ教材を徹底解説【比較表あり】をご覧下さい。
犬がフンを食べてるけど大丈夫!?
![我が家のヨークシャーテリア](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2022/07/089c39177d068cd5536ad6d7233bd0f3.webp)
私たち人間はフンは汚いものであるという認識があるため絶対に食べません。
だからこそ、愛犬がフンをたべて体に影響がないか心配になりますよね。
ここでは、食糞の体への影響についてお伝えします。
犬の習性
犬は元々野生で生活していた生き物です。
野生で生きていた時に犬は、「自分の寝床が天敵からばれないように」や「寝床を清潔に保つため」に排泄物を処理していたんです。
また、母犬が子犬の世話をする時にお尻の清潔を保つために、お尻をなめてフンを食べるのです。
この行為を見て育つので犬は、フンを食べてる事が不潔な行為であるという認識はありません。
自分以外のフンを食べた場合
犬の習性から、犬がフンを食べてしまう事はごく自然なことです。
困ったことに犬は、自分自身以外のフンも食べてしまうことがあります。
散歩中に猫やほかの犬のフンなどを発見し食べてしまうなんてことも。
フンには寄生虫や寄生虫の卵・伝染病などの病原菌なども一緒に排泄されます。
愛犬がほかの動物のフンを食べてしまった場合は、かかりつけの獣医師に相談してください。
犬がフンを食べる理由7つ
![犬がフンを食べる理由](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2022/07/667aa8b16064b57333e8d71de7169821.webp)
愛犬が目の前でフンを食べていたら誰でも驚きます。
「やめて」「何でそんな汚い事するの」と思いますよね。
犬がフンを食べる理由は以下の通り。
- 母犬の真似
- 寝床を清潔にしたい
- 暇・退屈しのぎ
- 飼い主の気を引きたい
- 怒られたくない!
- フードが合っていない
- 食事・栄養不足
このあと、詳しく解説していきます。
母犬を見て真似をしている
人間は親を見て成長します。
犬は習性として子育ての際に、以下の理由で子犬のフンを食べます。
- 子犬の清潔を保つため
- 子犬のフンの匂いで天敵に見つからないようにするため
その光景を見て育つので子犬もフンは食べてもよいものだと認識してしまいます。
つまり、母犬を真似てフンを食べてしまうんですね。
寝床を清潔にしたい
なので寝床の近くにトイレがあったり、寝床の近くでトイレをした際は綺麗にしようとします。
犬は綺麗にしたいのですが、私たちがするように袋に入れて捨てたりできないので食べて処理しようとするんですね。
犬としては、フンを食べて掃除をしているだけなんです。
暇・退屈している
飼い主が仕事やお出かけ中など、お留守番中の犬はほとんど寝ています。
でも、時々起きておもちゃで遊んだりのどが渇くとお水を飲むしトイレもします。
暇なとき寝てくれるならいいのですが、活発な子は遊びたいんです。
そんな時に自分がしたフンを見つけておもちゃ代わりに遊んじゃいます。
犬は遊ぶときにおもちゃをくわえたり、足でいじったりします。
飼い主がいないとき、誰も処理をしないフンは、犬にとっては絶好のおもちゃ。
一人で遊ぶのはいいですが、フンで遊ばれると家の中も汚くなるしちょっと嫌ですよね。
飼い主の気を引きたい
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2022/04/35a9e1b22d24d247b50203f610ba3aa0.jpg)
それをすると犬は「注目してくれている」「遊んでくれている」と思ってしまいます。
その記憶がある犬は、飼い主にかまってほしいときに同じ行動をとります。
犬のかまっては可愛いんですが、フンを食べているところは可愛くないですよね。
怒られたくない!
犬の食糞を見つけて、怒っていませんか。
私も最初は嫌で怒っていたこともあります。
でも怒ってしまうと、犬はフンをすると怒られてしまうと学習します。
そして怒られたくないためフンをしたことを隠そうとします。
怒られたくなくて隠すのはなんだか子供みたいで可愛いですよね。
でも、食べてはほしくないです…。
フードが合っていない
フードが犬に合っていない場合、消化不良になりフードの匂いがフンにそのままついていることがあります。
犬は嗅覚がいいので、フンにちょっとでも食事の匂いが付いているとご飯だと思います。
そして、そのまま食べてしまいます。
食事・栄養不足
今あなたの愛犬はこんな状況ではないですか?
- 太りすぎて獣医からダイエットを指示され、フードを減らしている
- ダイエットのため、いつもよりよく遊んだり散歩も長時間行っている
- 成長期で家でも遊びまわりとても食欲旺盛
もしかすると犬は、食事量が少なく、運動量に対して栄養が足りなくなってしまって食糞をしているのかも。
食事や栄養不足で犬は何か食べたいと願っているかもしれません。
そんな時に、自分のフンを見つけると食べ物だと思い食べてしまうんですね。
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犬がフンを食べないようにする対策6選
愛犬がなぜ食糞をするのか探った後は対策です!
いくら犬の習性でフンを食べることが仕方がないと言っても嫌ですよね。
犬は飼い主が食糞に対して抵抗感があること知らずに顔を舐めてきます。
そんなことがないようにしっかり対策していきましょう!
対策は以下の6つの方法があります。
- 環境調整(寝床とトイレを離す)
- 犬がフンを食べた時は無視する
- 遊んであげる
- フンをしたらすぐに片付ける
- ドッグフードの量・種類の変更
- 食糞防止グッズ
それぞれ解説します。
環境調整(寝床とトイレを離す)
![犬の環境調整のイメージ図](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2022/07/863082c31bbe1c7d4c3578daa76c5abc.jpg)
犬は野生で過ごしていた時、自分の居場所が敵から見つからないように食糞をしていました。
そのため、本能で寝床を守る行動をとっているだけです。
または、犬は綺麗好きのため寝床を汚すまいと綺麗にしているだけです。
ケージで飼っている方などは寝床の横にトイレがあるのではないでしょうか?
犬はフンをしたのちにお片付けとして食糞しています。
トイレを決まった位置でする子はトイレの位置は変えずに寝床だけを移動してあげる。
犬用のスペースを設けている方は対角線上にトイレと寝床を配置してあげてみてください。
そうすることで、食糞が治まることもあります。
家の中でフンをするのではなくお外でフンができるようにしてあげる。
初めは犬のフンのタイミングを見計らい散歩をして、散歩中にフンをすると褒める。
慣れてくると犬はフンは散歩中にするものだと学習します。
犬がフンを食べた時は無視する
犬が食糞したところを見てつい過剰に反応していませんか?
でもこれは、食糞をやめさせるのに逆効果なんです!
過剰な反応をすると犬は「飼い主が遊んでくれてる」「ウンチをしちゃだめなんだ」と思ってしまいます。
遊んでくれていると思った犬は、食糞をしてより飼い主に遊んでもらおうとします。
また、フンをしてはいけないと思った犬は、フンをすることを我慢して体調を崩してしまうんです。
遊んであげる
犬は日々退屈しているかもしれません。
できるのであれば、愛犬と一緒にいる時間を増やして遊んであげる。
散歩の時間を増やしたり回数を増やしてあげる。
どうしても留守にする際は、知育玩具などを与えてあげると犬の退屈な時間が減少できます。
フンをしたらすぐに片付ける
犬は本来きれい好きであり自分できれいに処理しようとする犬もいます。
自分できれいにする隙を与えないように、犬が処理をする前に片付けましょう!
犬がフンをして目の前で片づけをしてしまうと犬は飼い主の真似をしようとします。
犬が飼い主を真似しようとした結果、再び食糞に繋がることもあります。
そのため、犬がフンをした際はおもちゃなどで気を引き、犬がおもちゃで遊んでいる間にフンを片付けるようにしましょう。
食糞防止グッズ
犬は食糞をすることに抵抗はありません。
フンにフードの匂いが付いているとなおさら、食事だと思って食べてしまいます。
食糞を防ぐためのサプリやスプレーなどがあり、これをうまく使っていきましょう。
少しコストはかかってしまいますが、使用することで愛犬の食糞が治まるのなら買う価値はあります。
ドッグフードの量・種類の変更
犬の消化能力が弱っている時や、フードの匂いがきつくフンに匂いが付いてしまっている場合。
そのためフードの変更をしてあげるんです。
消化のいいフードなどに変更してあげると食糞も落ち着くかもしれません。
食事や栄養不足で空腹のため食糞をしている犬には、食事の量を減らし食事回数を増やしてみるのも手です。
1日にトータルで50gあげているのであれば、朝15g昼15g夜20gと分けてあげることで犬の空腹時間が減らせます!
関連記事:【2022年最新】犬のしつけ教材を徹底解説【比較表あり】
愛犬の食糞を改善させた体験談
愛犬のヨークシャーテリアも生後半年頃より食糞が始まりました。
私の家庭は共働きのため日中は家でお留守番してもらうことが多く、私たちがいない時に食糞をすることもありました。
私たちがいない時に食糞し、家の床が汚くなっている事がたびたびありました。
うちの愛犬は日中家にいることが多く退屈しているのではと。
また、自分たちの反応は過剰ではないかを見直しました。
私は食糞を初めてみた時、驚きすぎて「何してるの、ダメダメー!」と叫んだ事を覚えています。
その後も見つけてしまうと、驚いてやめさせたくて「いやー!」と過剰に反応してしまっていたと思います。
これは愛犬に恐怖や怒っていると勘違いさせていたのではと考え、食糞を見つけても無反応を徹底しました。
どうしてもたまに、「あー!」と大きな声が出てしまうことも。
そこをグッとこらえて見つけても声を出さずにフンを片付けました。
そして、日中一人でいることが多く退屈な愛犬に遊べるおもちゃを買いました。
知育のおもちゃや噛んで遊ぶロープのおもちゃなどを購入しました。
また、帰宅後はなるべく毎日散歩に行き、散歩中にフンをした場合は、しっかり褒めました。
家族がいる時にフンをした場合は、愛犬がフンから離れた時に見つからないように片づけを徹底。
これらをすることで愛犬は食糞をする回数が格段に減りました。
散歩中に褒めることで、散歩中にフンをすることが多くなりすごく助かっています。
まとめ|犬がフンを食べる
さいごに、本記事の内容ををまとめておきます。
犬がフンを食べる理由は6つ。
- 母犬の真似
- 寝床を清潔にしたい
- 暇・退屈しのぎ
- 飼い主の気を引きたい
- 怒られたくないから
- フードが合っていない
- 食事・栄養不足
これらの理由から愛犬は食糞しています。
理由がわかったら次は対策法です。
- トイレと寝床の距離をあける
- 犬がフンを食べた時は無視する
- 遊んであげる
- フンをしたらすぐに片付ける
- ドッグフードの量・種類の変更
- 食糞防止グッズ
これらの中から愛犬に合った対策方法を見つけて解決していきましょう。
食糞は犬の習性であり、仕方のないこと。
しかし、食糞に対するしつけは、愛犬と快適に過ごすためと愛犬の健康を守るために大切です。
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