愛犬がトイレで寝てしまう、というのは珍しいことではありません。
今まで寝床とトイレを区別していたのに、突然トイレトレーで寝るようになってしまうことも。
犬はなぜトイレで寝るんでしょうか?
今回は犬がトイレで寝るのをやめさせる対策を10つと、犬がトイレで寝る理由を9つご紹介します!
記事をご覧になると、あなたの愛犬に合った対策を見つけられますよ。
なお、この記事は愛犬のかかりつけ医から指導されたことを元に執筆しております。
- ワールド動物病院
担当獣医師:林先生
住所:大阪府高石市西取石1-9-9
電話番号:072-264-2250
犬がトイレで寝るのをやめさせる対策10選
愛犬のトイレで寝る理由を理解したところで次は対策です!
やはり、トイレで寝るのは犬にも飼い主にもデメリットが多い。
どうにか止めさせたいですよね。
そんなあなたの愛犬にトイレで寝るのをやめさせる対策をお伝えしていきます。
- ケージ内の模様替え
- トイレトレーの変更・撤去
- 寝床とトイレのゲージを分ける
- トイレを猫砂に変更する
- 飼い主の匂いがついているものを置く
- 徹底消臭
- 寝床のしつけをする
- トイレトレーニングのやり直し
- 徹底的な無視
- 何もしない
対策はたくさんありますが、簡単に試せるものばかりです。
あなたの愛犬に合った対策をみつけてください。
ケージ内の模様替え
ケージ内の模様替えをすると、トイレで寝なくなることもあります。
例えば、ケージの中の寝床とトイレの位置を入れ替えてみると良いです。
犬は大好きな飼い主に近づいていたくて、トイレに居座ることがあります。
もしくは、ケージの出入り口の方が安心できるという犬もいます。
そんな犬は、たまたま出入り口付近にトイレを置いているとトイレで寝るんです。
飼い主がいる場所に近いところや、犬が安心できる場所に寝床を設置して、トイレを逆側に置けばトイレで寝なくなるのです。
トイレトレーの変更
トイレトレーがお気に入りな犬にはトイレトレーの変更をしてあげましょう。
体にフィットしないようなサイズに変更したり、囲われているデザインならフラットに変更したり。
犬に「なんかこれ違う!」と思わせるだけでトイレで寝なくなるんです。
こちらのトレーは、すのこ付きだから、トイレシートを噛みちぎらないし足も濡れないので快適ですね☟
寝床とトイレのゲージを分ける
また、同じ空間にあると全部が自分の部屋で、寝床なんだと勘違いする子もいます。
もしあなた愛犬がケージ内のトイレと寝床の区別がついていない様子なら、ケージ自体を変えるのも手です。
ケージの中で空間が二つになっていれば、どちらかにトイレを置いて区別させることができます。
犬はきれい好きなため、区別するとしっかり理解します☟
トイレを猫砂に変更する
でもよくよく考えると、外の砂地でよくトイレをする子なら似たような感触になるのでおかしくはないですよね。
猫砂だけ外と考えて、しているんでしょう。
ただこの対策はコストがかかってしまい、もし愛犬に合わなかった場合無駄になってしまいます。
そのため、知り合いや家族で猫を飼っている方に分けていただくのも手です。
飼い主の匂いがついているものを置いてあげる
犬は安心できる匂いがしないものを置くと警戒します。
そのため、まずは飼い主の匂いをつけてあげてください。
飼い主や自分の匂いで「安心できるところだ!」と思うんです。
飼い主の匂いだと知っている匂いなので、安心し近づきます。
だから、寝床に安心する匂いがないと、自分の匂いが付いているているトイレで寝るのです。
その後、愛犬のところに置いてもまだ安心できていないようなら、もう数日匂いをつけてみてください。
飼い主の匂いがつき、犬が安心して寝床で遊んだり居座ることで、犬の匂いが付き、さらに安心できるものになります。
徹底消臭
トイレは犬自身が用を足す所なので匂いが付きますよね。
そのためトイレは安心できる場所だと勘違いしやすいです。
また、犬の習性でもある縄張り意識から自分の匂いのするところを寝床にしているとも考えられます。
そうすることで、トイレに犬の匂いが付くことを防げます。
以下のような消臭スプレーを使用し徹底消臭しましょう☟
寝床のしつけをする
トイレにいるとかまってもらえると思っている子には、寝床にいる方がいいことがあるとしつけると良いです。
これだけでいいの?って思いますよね?
でも、これだけで犬は「寝床にいると、いいことがある!」と思うんです。
もしダイエット中で、おやつをあげたくなければ、寝床にいる時にかまってあげてください。
早ければ早いほど、犬は覚えてくれやすいです。
なので、「あれ?」と思った時点で寝床のしつけを始めてください。
徹底的な無視
トイレにいるとかまってもらえると理解してしまった子は徹底的に無視です。
そこに行けば飼い主が注目してくれると思っているので。
トイレにいる時に飼い主がかまってくれないと学習するまで徹底的に無視をすることです。
かまって欲しくてトイレにいるので、かまいたくなりますが、心を鬼にしてください。
関連記事:【犬の無駄吠え】無視の仕方と無視をしても効かない時の対策6選
何もしない
文字通り何もせず見守るだけ。
犬は元来きれい好きです。
成犬になるにつれて汚い場所だと理解していきます。
そして、心地よい寝床を見つけるとトイレで寝るのをやめるのです。
そのため、何もせず行動を見守れば自然とトイレで寝なくなることも。
ただこれは判断が難しい。。
だから、わが子を信じて見守るしかありません。
トイレトレーニングのやり直し
やり直しは、成犬だとトイレの回数が減るので少し難しいですが、1歳未満の犬でしたらまだ大丈夫です。
しつけがしっかりできたと思っていても、まだちゃんと覚えきれていなかったのかもしれません。
犬のしつけは根気がいるので大変ですが、一からやり直すことも検討してください。
犬がトイレで寝る理由9つ
子犬や成犬が突然トイレの方で寝ている。
トイレシートにおしっこがなければいいのですが、排泄後であれば皮膚トラブルや家の汚れにもつながります。
私の愛犬もおしっこをした後のトイレシーツの上で寝ていることがありおしっこの匂いが付いて大変でした。
なんでこんな汚い事するんだろうと何度も思いました。
ここでは、犬がトイレで寝てしまう理由について解説していきます!
考えられる理由は9つ
- 今の寝床が嫌
- 硬い所に顔を置いて寝たい
- トイレシートがお気に入り
- トイレシートでトイレをするのが嫌
- 飼い主の気を引きたい
- トイレと寝床の区別がついていない
- 部屋の空調が犬にとって暑い
- 縄張り意識
- 安心感を求めて
これから詳しく解説していきますね。
犬の習性として
- 犬は安心できる場所(自分や飼い主の匂いがある場所)で寝る
- 実はきれい好きで快適と思っているところを寝床にする
今の寝床が嫌
単純に飼い主の選んだベットが気に入らない事もあります。
実はふわふわのベットより少し硬めの方が好みだったり。
また、大きすぎる・狭すぎるなどの不満もあります。
オープン型のベットではなくドーム型の方が落ち着くなどは好みが分かれるところです。
そして、ケージの置かれている場所が騒がしく寝床の場所自体が嫌いというパターン。
特にテレビの近くや洗濯機の音がダイレクトに聞こえる場所などは犬は嫌います。
犬も寝る時は静かな場所で寝たいものなんです。
硬い所に顔を置いて寝たい
多くの人は枕に頭を置いて寝ます。
犬も寝る時、何かに頭を置いて寝るんです。
犬の中には「硬いところに頭を置きたい」と感じている子もいます。
そんな犬にとって、ちょうどいいのがトイレトレーだったというだけです
うちの愛犬もソファーのクッションに体を置いて頭は硬い肘置きに置いて寝ています。
ちょうど気持ちいいのかもしれません。
この体制がまたかわいいのでずっと見ていられるんです。(親バカ?)
こんな感じで硬いところに頭を置いて寝る習慣がついている犬もいます。
トイレシートがお気に入り
先ほどお伝えしたように、硬いところに頭を置いて寝るのが好きな犬がいるようにトイレシートが好きな犬もいます。
トイレシートの足触りや感触が好きな犬がいます。
そうすると、1枚よりふわふわでクッションより硬く犬にとって心地よい環境になるんです。
こうなると犬はもうトイレシートにメロメロ。
お気に入りになってトイレシートの上で寝てしまうんです。
トイレシートでトイレするのが嫌
犬は元来、外でトイレをする生き物です。
このような子は、トイレシートをトレイの上に置いてある敷物のように思っているんです。
だから、トイレシートの上で寝ていても、どこ吹く風って感じですね。
そんな子はトイレシートでトイレせず色んな所で粗相をするので飼い主も大変です。
家中がトイレになってしまいますので、早めに対処をしなければなりません。
飼い主の気を引きたい!
トイレ中に声かけをしていると、犬は「トイレにいると飼い主がかまってくれる」と学習。
その結果、かまってほしいからと犬は常にトイレの上から飼い主にアピールします。
可愛いのは可愛いのですが、トイレをしてまだ片付けていないのに居座ると犬におしっこの匂いが付いてしまいます。
また、おしっこをした後にそのままその場で伏せ、こちらが気づかないといつまでも居座る犬もいます。
そうすると、おしっこの水分で皮膚が湿ってかぶれにも繋がります。
トイレと寝床の区別がついていない
実は、飼い主がする以下のことが原因で、寝床と区別できなくなりトイレで寝てしまうことがあります。
- トイレと粗相した寝床を近づけてしまい、犬が違いを学習できていない
- ベットの方にふわふわのバスタオルなどトイレシートと似たような感触のものを置く
- 元々ちゃんと区別していたがケージ内に何かを足したり新調した
特に毛布などで犬がトイレと寝床の感触を区別できなくなっているパターンが多いですね。
よく見極めてケージの模様替えをしなければなりません。
部屋の空調が犬にとって暑い
暑い時期など散歩に行くと犬がよく舌を出して「ハッハッハ」ってしてませんか?
暑くて自分の体温を下げようとしているんですよ。
しかし、家でしなくても暑いと感じている時もあるんです。
そうすると自分で涼しいところを求めて移動します。
トイレシートは速乾性・吸水性があり常に冷たいので犬にとって、体温を下げるのにちょうどいい!
もしくは、クーラーの当たる位置にトイレトレーがあり常にひんやりしているので、そこが快適なのです。
これらの場合は犬は涼しさを求めてトイレの上で寝てしまうんですね。
だってそこが快適だから。
縄張り意識
自分の匂いがあるところは自分の縄張りだという意識があります。
外で自分のお気に入りの場所に自分の匂いをつける時、犬はおしっこをしてマーキングしますよね。
自分の匂いのついている場所は自分の場所だという認識なんです。
トイレは犬がおしっこをするため、犬の匂いが付いています。
そのため、必然的に落ち着く場所になり、縄張りの一部に。
犬からすると縄張りで寝ているだけなので自然なことなんです。
安心感を求めて
犬によっては、寝床よりトイレトレーの方が安心できるという子もいますね。
ベットが犬の大きさより小さかったり大きかったりすると犬は安心できません。
また、囲われて寝たい犬も入れば、飼い主が見えるくらいの囲いの大きさがいい犬もいます。
犬の要望にそぐわなければ犬は安心できる方に行くだけですよ。
ところで、犬が一番安心できるのは自分の匂いがあるかどうか。
例えば、ベッドを新しくしたとたん、トイレで寝るようになってしまう犬は珍しくありません。
おわかりのように、犬は寝床よりもトイレの方が安心できると思えば、トイレで寝てしまうのです。
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トイレで寝てしまう愛犬への対策【体験談】
うちの可愛い愛犬も生後10か月頃に突然トイレの方で寝ていたんです。
最初はなぜかわからなく、きれいなシートの上だったのであまり気にもしていませんでした。
おしっこをした後のシートの上で寝ているところを発見するまでは。。
排泄後のトイレシートの上で寝ているの見て「え、汚いよ!そんなところで寝ちゃダメ」とびっくりしました。
それまではきれいなシートで寝ていたので、「いつかやめるだろう」とほったらかしにしていたんです。
私の家ではケージの中にトイレを入れていて、出入りする方にトイレトレーを置いていました。
それまでは奥の方に寝床を置いておりそこで寝ていたんです。
しかし、いつの間にか出入りする方に置いているトイレトレーの上で寝るようになってしまい。。
そのため、ケージの模様替えをしてみました。
トイレと寝床の位置を逆にして様子見。
そうするとトイレで寝ることは少なくなってひと安心。
しかし、今度は寝床の方でもトイレをするようになってしまったんです。
完全に改善しなかったので新たに原因がないか探りました。
そうすると、一つ思いつくことが!
じつは、季節的にも寒くなり始めていたので、新しく毛布を買ってあげたんです。
そのため、その毛布を私たちの匂いが付くまで数日ベットで保管をすることに。
また、粗相してしまったものは徹底的に消臭し、おしっこの匂いを取りました。
私たちの匂いが付いた毛布をもう一度ケージ内に入れると、安心したのかトイレで寝ることはなくなりました。
寝床でもしっかり寝るようになり粗相もなくなりましたよ。
寝床に安心できる匂いをつけてあげたことが功を奏し、トイレで寝ることはなくなりました。
もちろん寝床の粗相もなくなり、今では愛犬と快適に暮らしています。
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犬がトイレで寝るのをやめさせる対策まとめ
愛犬がなぜトイレで寝るのかを理解すると、しっかり対策できますよ。
最後に記事の内容をまとめます。
犬がトイレで寝る理由は以下の通り。
- 今の寝床が嫌
- 硬い所に顔を置いて寝たい
- トイレシートがお気に入り
- トイレシートでトイレをするのが嫌
- 飼い主の気を引きたい
- トイレと寝床の区別がついていない
- 部屋の空調が犬にとって暑い
- 縄張り意識
- 安心感を求めている
犬がトイレで寝るのをやめさせる対策は以下の通り。
この中からあなたの愛犬に合った対策を選んでしつけてください。
- ケージ内の模様替え
- トイレトレーの変更・撤去
- 寝床とトイレのゲージを分ける
- トイレを猫砂に変更する
- 飼い主の匂いがついているものを置く
- 徹底消臭
- 寝床のしつけをする
- 徹底的な無視
- 何もしない
- トイレトレーニングのやり直し
愛犬はあなたが大好きです。
しっかりしつけをして愛犬とより良い暮らしてしてくださいね。
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