犬の散歩中、飼い主が犬に引っ張られている姿を見かけることがあります。
しつけができていないと、大型犬の場合は特に大変です。
そこで今回は、散歩時の犬のしつけ方を4つのシチュエーション別に解説!
この記事をご覧になると以下のことが理解できます。
- 散歩時の簡単な犬のしつけ方法
- 問題行動のシチュエーション別のしつけ方
- リーダーウォークの練習方法
なお、私が実践している犬のしつけ教材「イヌバーシティ」については、以下の記事で詳しく解説しています☟
しほ先生のイヌバーシティの評判は?実践している私の辛口評価も!
【犬の散歩】簡単なしつけ方3選
散歩は犬にとって色々な刺激があり、興味をそそられるものばかり。
なかなか飼い主に集中することが出来ません。
室内でうまくいっても、外での散歩は言う事を聞かない。そのような悩みはよく聞きます。
こういった問題は、散歩中でも「飼い主に意識を向けさせること」が大切になります。
このあと、簡単で即効性のある散歩時のしつけ方を3つご紹介します。
おやつを使う
犬の大好きなものを使って、犬の意識を飼い主に向けさせる方法です。
ここではおやつを使った方法を紹介します。
最も重要なのは、おやつを与えるタイミングです。まず動画を見てみましょう。
【つけ・お座りの練習風景】
犬の鼻の近くにお菓子をもっていき、匂いを嗅がせます。
その後、犬に誘導したい姿勢や位置までおやつを使って誘導させます。
ポイントは、犬の鼻からお菓子を離さない事。
うまくいったらその場ですぐにお菓子を与えましょう。
リードで伝える
リードで合図をだし、飼い主に意識を向けさせる方法です。
リードで犬の首にショックを与える方法で、「リードショック」と呼ばれています。
リードを有効に使う事で、指示を出しやすくなりますよ。
使い方にいくつかポイントがあります。
- リードは常にたるませておく
- リードを引くときは、“一瞬”だけ
- 何度も連続しない
良い例と悪い例を動画で見てみましょう。
【悪い例】 リードで引っ張っています☟
このように決して首を絞めつけるほど、引っ張ってはいけません。
犬の負担にならないよう“一瞬”だけ引きましょう。
【良い例】 リードを“一瞬”引いています↓
事前に自分の手首を使って、感覚を掴む練習をしましょう。
出来たら褒める
指示を出した後、犬が従えばすぐに褒めてあげてください。
犬がやったことを「正解だ」と教えてあげるのです。
ポイントは、大袈裟に褒めることです。
「よし!」「いい子!」など声をかけてあげてください。触ってあげるのも良いです。
おやつやリードで指示を出すときも、褒めることを実践して下さい。
そのうち、おやつもリードも必要なくなり、自発的に正しい行動をとるようになります。
散歩時の犬のしつけ方【シチュエーション別】
犬の散歩は、みんな一緒の悩みを抱えています。ここでは代表的なものを挙げて、それぞれの対処の仕方を学びます。
既に学んだ「しつけのポイント」を押さえて実践してみましょう!
引っ張る
引っ張り癖のある犬は、「自由」が許されていると思っています。飼い主がリードを犬に任せてしまっている状態ですね。
私の犬もそうでした。ずっと引っ張られていました。実は、この「引っ張り」を治すのは意外と簡単です。
2つの方法を動画で見てみましょう。
引っ張られたら立ち止まる
飼い主は、じっと止まり、リードを持つ手も動かさないでください。犬が諦めるまで動いてはいけません。引っ張ってもいけません。
その時におやつを与えたり、褒めてあげたりして「正解」をしっかり教えてあげましょう。
犬の進行方向と真逆に進む
犬が自分のペースでずんずん前に進んでいってしまいそうな時、いったん立ち止まって下さい。
そして真逆に進んでください。
立ち止まった時に、犬が一瞬飼い主を見るはずです。
その時に真逆に進むようにしましょう。
この場合も、上手くいけば褒めましょう。
拾い食い
散歩時の拾い食いは、犬の命にかかわるために絶対に止めさせたいもの。
ここでは2つの方法をお伝えします。
どちらも簡単で、すぐにトライできますよ。
リードを短く持つ
道路のにおいを嗅ぐために、下をずっと向いて散歩している犬がいます。私の犬も最初はずっとそうでした。
前を向かせて歩かせる方法に変えましょう。
リードの長さを調整するのです。
リードの長さを、犬の鼻が地面につかない程度にします。
数分経過したら、一度自由にさせましょう。
そうすることにより、前を向いて歩く時間と自由に歩ける時間のメリハリがつきます。
犬にとっても自由な時間が与えられるので、楽しい時間を過ごせますよ。
おやつを使う
拾い食いを止めるために、おやつの匂いに意識を向けさせます。
匂いを嗅ぎに草むらに入っていったり、落ちているものに近寄るときに有効な対処です。
落ちている物に近寄ろうとした時は、「ダメ」「いけない」など普段で使う禁止の言葉をかけてあげてください。
その後、すぐにおやつを鼻に近づけて自分の近くに誘導させてください。
「落ちているものに近づく、拾う」をしなければおやつがもらえる。犬はこのように覚えます。
何か道路に落ちているものがあれば、飼い主の方に顔を向けるようになりますよ。
なお、散歩中の拾い食いを防ぐ方法について、詳しくは以下の記事をご覧になってください。
吠える
散歩中に、車や人に吠えてしまう犬がいます。
私の愛犬は「車への吠え」が本当にひどいものでした。
事故に繋がりかねないので、何とかしなければなりません。慣れるまでは繰り返す必要はありますが、解決することが出来ます。
ここでは一番簡単で即効性のある「おやつを使った方法」を紹介します。
吠える対象が近づいてきたら、犬は構えます。
その時に、犬の注意をおやつに引き付けるのです。
ムービーを見てみましょう。
このように犬が対象物を見たときにすぐに、おやつの匂いを嗅がせましょう。
- 犬の鼻におやつを近づけ、匂いをかがす
- 車が通り過ぎるまで、食べさせない
- 通り過ぎたら、褒める
- 最後におやつをやる
これを繰り返すと、「吠えなければおやつがもらえる」という事を犬が理解します。
続けるときっと、吠えなくなりますよ。
歩かない
散歩の最中に、突然座り込んで歩かなくなってしまう事があります。
足のケガや長距離の散歩であれば仕方ありませんが、単なる「わがまま」であれば正さなければなりません。
じわじわリードを引っ張ってください。ゆっくりゆっくり、そうろと引っ張るのです。そうすると、犬は降参して歩きだします。
あまりにも歩かない場合は、足のけがや熱中症などの病気も考えられるので、普段からよく犬の様子を見て判断しましょう。
なお、犬が散歩中に「わがまま」で歩かない事例と対処法について、以下の記事で詳しく解説しています☟
リーダーウォークの練習
おやつやリードを使った方法が上達したら、リーダーウォークにチャレンジしてみましょう。
- おやつを見せるか、リードを引いて意識を飼い主に向けさせる
- 自分のそばに寄ってきたら、褒めておやつを与える
- おやつを与える間隔を少しずつ伸ばしていく
最初の頃は、おやつをたくさん与えて飼い主の足元で歩くことを癖づけさせましょう。
アイコンタクトが出来たときに与えるとなお良いです。
そのうち、おやつを与える回数を徐々に減らしていきます。おやつがなくても隣を歩くようになりますよ。
ムービーを見てイメージをつかみましょう。
できれば最初は、人や車の交通量が少ない場所で始めると良いです。
犬が飼い主に集中しやすく、早い段階で犬が慣れるようになるからです。
散歩時の犬のしつけまとめ
犬の散歩での問題は、飼い主にとっては深刻なものです。
子犬のうちに改善する方が良いですが、シニア犬でも十分に治すことができますよ。
- 犬の散歩しつけ方 3つのポイント
- おやつを使う
- リードで伝える
- 褒める
- 犬の散歩 シチュエーション別のしつけ方
- 犬の引っ張りについていかない
- 拾い食いは、リードやおやつを使って防ぐ
- 吠えるときは、犬の意識を飼い主に向けさせる
- 歩かないときは、リードをつかってじわじわ引き寄せる
- リーダーウォークの効果的な練習
- おやつやリードを使って、飼い主のそばを歩かせる
- 少しずつ距離を伸ばし、足元で歩くことを慣れさせる
私の犬は、パピーの頃は問題なかったのですが、6か月頃から問題行動がはじまりました。
特に散歩は本当に大変で、朝から体力と気力を消耗していたのです。
改善方法を見つけるのに時間はかかりましたが、諦めずに「犬のしつけ教材」を試してみたところ見違えるほど改善することが出来ました。
車が行きかう都会の道も、田舎のあぜ道も、私の足元を一緒に歩いてくれます。
あんなに悩んでいたのがウソのようです。
今では毎日一緒に季節を感じながら散歩を楽しんでいます。
なお、犬のしつけ教材について、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。