犬の問題行動で多い悩みの一つが、「車に吠える」ことです。
パピーの頃は大丈夫だったのに、いつの間にか吠えるようになってしまい・・・
そこで今回は、犬が車に吠えることへの対策をご紹介します!
かんたんに実践できる方法をお伝えしますので、あなたの愛犬にも試してみてくださいね。
犬が車に吠える以下のシチュエーションごとに解説します。
- 散歩中に車に吠える
- 車に乗せると吠える
- 車でバックをするとき
- 車で留守番させるとき
なお、私が実践している犬のしつけ教材「イヌバーシティ」については、以下の記事で詳しく解説しています☟
しほ先生のイヌバーシティの評判は?実践している私の辛口評価も!
犬が車に吠える理由
犬の無駄吠えは、必ず意味があります。
考えられる事を例に挙げてみましょう。
- 狩猟本能があるから
- 不安だから
- 匂いが嫌だから
- 縄張り意識が強いから
- 興奮しているから
あなたの愛犬はどのタイプでしょうか。
理由を理解していると、トライする方法が選びやすいですよ。
ここからは、シチュエーション別に対処法を解説します。
さっそく実践してみましょう!
散歩中に車に吠える
私の愛犬は、散歩中にとにかく車によく吠えました。
車の音がすると耳が「ピン!」って立って、すかさず攻撃態勢に入るのです。
そばを通り過ぎる車に爆吠えしながら追いかけようとする犬に、「ダメ!!」って声をかけても一切聞く耳持たず。
こんな経験で悩んでいる方は実はあなただけではありません。
私の犬は本当にひどかったのですが、いくつかの方法で改善することが出来ました。
おやつを使う
いちばん即効性があったのは、「おやつを使う」改善方法です。
それでは練習の様子と、詳しいおかしの与え方についてムービーでご説明しましょう。
【おやつを使って練習する】☟
おやつに注意を引き付けるのです。
「嫌いな車が通り過ぎるのを吠えずに我慢すると、大好きなお菓子がもらえる!」
これを犬に覚えさせるのです。
【練習後の車に慣れた様子】☟
毎日続けると、いつかきっと自然と車に動じなくなりますよ。
いくつか注意点があるので、確認しましょう。
- おやつは口元にもっていき、匂いをかがす
- おやつをやるタイミングは、車が通り過ぎてから
- ほめてからおやつをやる
ムービーを参考に実践してみてください!
座らせる
次は、「お座りの指示を出す」ことです。
この指示を出すには、ある程度しつけされている犬が対象になります。
「お座り」で飼い主に意識を向けさせることを目的としています。
車の音が聞こえたら、すぐさま犬を自分の方に呼び寄せ、「お座り」の指示を出してみましょう。
立ちはだかる
最後は、「犬の前に立ちはだかる」です。
吠えるだけでなく、跳びつきをする犬にも有効です。
また、おやつにあまり興味をもたない犬にとっても、すぐ対処できる方法として有効です。
犬に車の姿を見せないように、立ちはだかりましょう。
そうすることで、犬は自分の前の飼い主に気が向き、車へ吠えるタイミングを逃してしまいます。
吠えたとしても大きな声は緩和されるし、跳びつき防止にもなります。
車に乗せると吠える
普段は大人しいのに、車に乗せたとたんに吠える犬がいますね。
私の愛犬もいつも外に向かって吠えていました。
このままずっと車に乗せられないんじゃないかと心配したことも。
実はこちらも対処法はいくつもあります。
諦めずにトライしてみましょう!
嫌いな匂いを使わない
犬の臭覚はとても発達していると言われています。
車は密室なので、匂いは特にこもってしまいます。嫌いな匂いに警戒をして、吠えてしまう事があるのです。
人間にとってリラックスできるフレグランスでも、犬にとっては匂いがきつく酔ってしまう事も。
芳香剤やたばこのにおいが室内に蔓延していることはありませんか?
ひょっとすると原因のひとつかも。
試しに匂いのあるものは外してみましょう。
良い経験を覚えさせる
少し時間がかかる方法ですが、原因が何かわからないあなたにお勧めします。
車の運転後に、犬の大好きな事をさせましょう。
「車に乗る = 良い事が待っている!」と思わせるのです。
私の愛犬はこの方法で、解決することが出来ました。
パピーの頃、車に乗ると30分くらいずっと吠えていました。
窓の外に吠えだし、止まらなかったら飼い主に向かって強く吠えます。
こんな時は、出来るだけ短い距離を運転したのち、すぐに好きな行動をさせましょう。
例えば、下記のようなことです。
- 好きな散歩に連れ出す
- 好きな人に会わせる
- 好きなお菓子をたくさんもらえる
- 好きなドッグランに行って走らせる
私の犬は、実際に5回程度で定着して吠えなくなりました。
今では、片道6時間くらいの旅行も車に乗せて一緒にいけますよ。
ずっと寝てお利口にしています。
クレートの向きを変える
進行方向の問題も考えられます。
人間でも、進行方向と真逆に乗っていると酔う人はいますよね。
犬も同じケースで酔ってしまう事があります。
クレートの向きを進行方向と一緒にしてみてあげてください。
ブレーキも正面で受けれるので、こちらの方が自然です。
落ち着いて寝てくれることもありますよ。
バックをすると吠える
車を駐車しようとバックすると、突然吠えだしてしまう犬がいます。
外に出れる!遊びに行ける!いいことある!!
こんな気持ちになっている可能性があります。
これまでバックの音の後は、きっと犬にとって楽しいことがあったのでしょうね。
これから起こることに嬉しくなって吠えているのです。
こんな時でも、落ち着かせ方がいくつかありますよ。
停車後に時間をおく
バックで駐車した後は、ひとまず動かない事です。
「バックや、バックの音=すぐにいいことが起こる!」という思い込みをさせなくするのです。
バックで良いことが起こると覚えたように、「何事も起こらない」を覚えさせるまでずっと取り組みましょう。
おやつを使う
これは、他に意識を向けさせるという事です。
特におやつが大好きな犬は、すぐに効果がでます。
次の流れで意識づけさせましょう。
バックの音がする ⇒ おやつに気付く ⇒ 静かにする ⇒ おやつをもらえる
とにかくおやつを見せて吠えるのをやめさせましょう。
「バックの音がしたら、静かにするといいことがある。」
バックが犬を静かにさせる合図になるのです。
バックの音に慣れる
車での訓練だけではないため、少し時間が必要です。
普段のしつけでバックの音に慣れさせます。
「生活でよく鳴る音」として認識させましょう。
私の犬の場合は、何気ない時にバック音をよく聞かせるようにしました。
スマホのボイスレコーダー機能を使って、あらかじめバック音を録音しておいたのです。
犬と家で過ごしている時間に、不定期に鳴らすようにしたところ、最初は反応していたものの、何日か繰り返すと無視するようになりました。
その後、車に乗っても窓の外を見るだけで吠える事がなくなったのです。
「バック音を普段から聞かせる」というしつけです。
簡単に気楽に出来るのでぜひトライしてみましょう。
車で留守番させると吠える
犬とのドライブで、コンビニに立ち寄ろうとしたところ・・・
ドアを閉めたとたんに、すっごい大声で吠えだしてしまう。
こんなわんちゃんよく見かけますね。
ちゃんとお利口に車で待っていてくれる方法があるんですよ。
ぜひ実践してみましょう。
おもちゃを与える
私が実践した中では、「おもちゃを与える」方法がもっとも即効性がありました。
私の犬の場合は、大好きなおもちゃ「コング」を使いました。
飼い主が車から離れると同時に、犬におもちゃを与えると遊びに集中します。
「留守番=おもちゃと遊ぶ幸せな時間」にかえられるんです。
不安な気持ちを楽しいことに切り替えてあげましょう。
クレートに入れる
普段からクレートに慣れている犬であれば、効果がはやくでます。
広くて外が見える車内より、狭いクレートにいれてみましょう。
犬は狭い空間にいる事が好きなので、クレートはとても安心できる場所なのです。
クレートで寝る習慣がある犬にとっては、心地良い場所という事も理解できています。
飼い主が戻ってくると、丸まって寝ていた。そんな姿も見られますよ!
ご褒美をあげる
留守から戻った時、大好きなお菓子をたくさんあげてください。
これは、「留守番=いいことがある」という風に思わせるためです。
きっと飼い主は戻ってきて、美味しいものをくれる。
このように考えられるようになります。
覚えさせるのに何度も回数を経験させる必要がありますが、根気強く続けると効果がでますよ。
犬のしつけ教材を実践する
色々試してみてうまくいかないあなたは、基本から犬のしつけを学ぶのもオススメです!
最近は、有名な先生が犬のしつけ教材を世に送り出しています。
しつけ教材が向いていない人、向いている人を簡単にお伝えしますね。
しつけ教材が向いていない人
こんな人は教材によるしつけは向いていません。
- 犬同士と触れ合わせたい
- トレーナーから直接指導をうけたい
- 時間が決まっていないと継続できない
教材は、しつけの最中は自分ひとりで頑張るものです。
他の犬同士の慣れ合いを目的にしている方には向いていません。
このような方は、教材よりもしつけ教室を通うことがお勧めですよ。
しつけ教材が向いている人
教材が向いている人はこんな人です。
- 忙しくて時間がない人
- 自分のペースで進めたい人
- 飼い主として自身のない人
しつけ教室に行くと、半日以上の時間を要してしまいます。
また、しつけ教室に行って挫折経験のある方にも向いています。
このように、周囲に合わすのではなく自分のペースで取り組みたいあなたにおすすめです。
なお、私が実践している教材「イヌバーシティ」について、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。
車に吠える犬のまとめ
車に吠えてしまう犬への悩みはけっこう切実です。
記事の内容をかんたんにまとめます。
- 散歩中に車に吠えてしまうとき
- おやつに注意を引き付ける
- お座りをさせ飼い主に従わせる
- 犬の前に立ちはだかり跳びつきを防止する
- 車に乗せると吠えてしまうとき
- 嫌いな匂いを車両に置かない
- 車に乗るときは良い経験をさせる
- クレートの向きを考え犬を落ち着かせる
- バックの音に吠えるとき
- 停車後すぐに特別なことをしない
- おやつを使って興奮をとめる
- 普段からバック音に慣れさせておく
- 車で留守番をさせると吠えるとき
- おもちゃを与える
- クレートに入れる
- ご褒美をあげる
私の愛犬は、今回ご紹介した方法で改善できましたよ。
ですから今は、車に対して一切ストレスを感じることがありません。
犬と一緒に車で旅行へ行けますし、都会の大通りでも田舎道でも車を気にすることなく散歩に集中できるようになりますよ。
なお、イヌバーシティも含め犬のしつけ教材を検討される際は、以下の記事をご参考にどうぞ。