我が家の娘は中学1年生で、iPhoneを欲しがっています。
お友達の間ではiPhoneの所持率が高く、持たせてあげたい気持ちはあるのですが、安全面において色々と心配なことが多いです。
子供にiPhone、iPadを購入予定だったり、実際にお子さんが使用していらっしゃるなら、心配や悩みはつきものですよね。
そこで今回は、iPadを子供に使用させる際の制限方法について解説します。
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iPhoneやiPadには、スクリーンタイムというフィルタリング機能があります。
我が家でスクリーンタイムのフィルタリング機能を検証した結果を後ほどご報告いたします。
できたらお子さんの目の健康のために、ブルーライトカットフィルムを付けてあげるといいですよ☟
iPadを子供用に制限するにはスクリーンタイムを活用
スクリーンタイムの画面では、デバイスの使用時間や、様々な制限を設定することができます。
我が家のスクリーンタイムの制限について、順番に紹介します。
ファミリー共有が出来ていれば、「設定」>「スクリーンタイム」>「ファミリー」>「子供の名前」の順にタップしていくと、親のデバイス上で子供のデバイスのスクリーンタイムの画面を確認できます。
レポート
まず、スクリーンタイムの画面の一番上に表示されるのが、1日の平均利用時間です。
子供が現時点でどれぐらいiPhone、iPadを使用しているかを、リアルタイムで確認することができます。
上の画像だと、日、月、火の3日間で、1日平均3時間31分利用しているということが分かります。
グラフの下の、「すべてのアクティビティを確認する」をタップすると、週、日の2パターンが選べ、それぞれカテゴリー毎、アプリ毎の使用状況が把握できます。
レポートは子供の使用状況を把握できる、とても便利で重要な機能なので、頻繁に確認することをオススメします。
親が制限しているつもりでも、レポートで実際の使用時間がオーバーしていると、どこかで不具合が生じているか、子供が何らかの抜け道をくぐり抜けた可能性があります。
休止時間
我が家は毎日21時~6時までを休止時間に設定しています。
この時間帯になると、ほとんどのアプリがグレー色になり、砂時計が表示されて使用できなくなります。
グレー色で砂時計が表示されたアプリをタップすると、以下のような表示になります。
あと1分をタップすると、スクリーンタイム・パスコードを入力後、1分だけアプリを使用することができます。
子供にもう少し時間延長を求められた場合は、スクリーンタイム・パスコードを入力後、15分間、1時間、終日の3パターンから許可することができます。
App使用時間の制限
カテゴリ毎に細かく時間制限ができます。また、曜日毎にも時間を変更できます。
カテゴリは上記の通りで、一番上のすべてのAppおよびカテゴリにチェックを入れて、1日の使用時間を制限すると、時間が来ると、すべてのAppが使用できなくなってしまいます。
我が家の使用時間の制限は、以下の通りです。
一番上のスライドバーが緑色になっているので、App使用時間の制限がONになっている状態です。
LINE、YouTube、TikTokはそれぞれ1日の使用時間を個別に制限しています。
こちらのページからは、カテゴリ毎の時間制限しかできません。
アプリ毎に個別に制限をかけるには、スクリーンタイムのレポートページから、「すべてのアクティビティを確認する」をタップし、「よく使われたもの」の一覧から指定したいアプリをタップし、個別に制限をかけることができます。
ゲーム、読書および辞書/辞典、その他19個をタップすると、スクリーンタイム・パスコードを入力後、ページが以下のように変わります。
ゲーム、読書および辞書/辞典、その他のカテゴリはすべて、1日当たり合計1時間の制限をかけている状態です。
Prime Video以下のアプリは、ソーシャルネットワーキング、エンターテイメント、クリエイティビティ、仕事効率化のカテゴリの中から、個別に時間制限をしているLINE、YouTube、TikTokを除いたアプリと、休止時間以外は制限をかけていないアプリです。
これらも1日当たり合計1時間の制限がかかっています。
個別に制限をかけたいアプリを、制限をかけたいカテゴリの一覧から外し忘れると、うまく制限が機能しなくなるので注意しましょう。
例えばYouTubeのチェックを、エンターテイメントカテゴリから外し忘れると、他のアプリで合計使用時間が過ぎてしまうと、YouTubeを全く使用していなくても、使用制限がかかってしまいます!
また、教育カテゴリはスタディサプリ、健康とフィットネスカテゴリはダイエットアプリしか入っておらず、どちらも休止時間以外は制限をしていないので、特にこのページでは何も制限をかけていません。
我が家の場合、単純に例えると、ツムツムランド(ゲームカテゴリ)を30分、ポケ森(ゲームカテゴリ)を10分、マップ(読書および辞書/辞典カテゴリ)を15分、カメラ(クリエイティビティカテゴリ)を5分を使用すると、合計1時間なので、上記で制限をかけたカテゴリ、アプリ(個別に制限しているアプリ以外)は使用できなくなります。
その際にはスクリーンタイム・パスコードが必要なので、忘れないように記録し、さらに子供には絶対ばれないように注意しましょう!
常に許可
休止時間以外でも、常に許可するアプリのことです。
我が家の許可は、以下の画像の通りです。
電話とメッセージのみ許可している状態です。
下に並んでいる+マークのアプリをタップすると、常に許可に追加されます。
コンテンツとプライバシーの制限
次にコンテンツとプライバシーの制限について、紹介します。
一番上のスライドバーが緑色になっているので、制限がかかっている状態です。
iTunesおよびApp Storeでの購入
インストールのみ「許可」にして、パスワードを要求は「常に必要」にしています。
インストールを制限してしまうと、子供がアプリをおねだりしたいときに、いちいち設定をインストール許可に変更しなければならず面倒です。
子供が自分でAppストアを検索するのは、私はよい経験だと思っています。
削除、課金については、ほとんど必要ないので「許可しない」にしておいて、もし必要な場合は設定を変更するつもりです。
許可されたApp
こちらはデフォルト状態から、何も変更を加えていません。
コンテンツ制限
我が家の制限は、上の画像の通りです。
基本的に、年齢制限は12歳以上に設定していますが、Appのみ17歳以上にしています。
理由は、YouTubeは17歳以上にしないとインストールができないからです。
17歳というフィルターがかかっているので、App Storeでの検索においても、そこまで不適切なアプリは表示されないので安心です。
Webコンテンツも、成人向けWebサイトを制限にしているので、ある程度自由に検索を許可しながらも、不適切なサイトをブロックしてくれるので安心です。
音楽、Podcast、ニュース、またブックにおいては、不適切な内容を含まないを選択しましょう。
他の項目も、必要でなければ、許可しないを選択すると良いでしょう。
その他
プライバシーの項目は、自分の位置情報を共有は「許可」、変更の許可の項目は、すべて「許可しない」を選択しています。
しばらく様子を見ながら、子供の意見を聞きながら、少しずつ制限をゆるくしていくとよいでしょう。
子供が見るiPadはYouTube/TikTok自体に制限をかける
子供に大人気のYouTubeや、中高生の間で話題のTikTokには、それら自体に制限をかけることができます。
スクリーンタイムと併用して設定することをオススメします。
YouTubeの制限
YouTubeには制限付きモードというのがあります。
設定は簡単で、ホーム画面右上の自分のアイコンをクリックし、設定→制限付きモード→有効にします。
これで、成人向けコンテンツや暴力シーンなど、子供にあまり見せたくない動画を制限することができます。
100%正確に制限できるわけではありませんが、何も制限しないよりは、安心して動画を見せることができます。
しかし注意点が2つあります。
1つめは、制限付きモードにすると、コメント欄が見られなくなってしまうことです。
動画のコメント欄を楽しみにしている子供には、嫌がられてしまいます。
2つめは、設定が簡単ならば、解除も簡単にできてしまうということです。
解除するには、同じく設定→制限付きモード→解除にするだけです。
小学生でも高学年になると、簡単に解除できてしまいます。
残念ながら我が家の娘も解除方法を知っているようなので、あまり効果はないと思いますが、一応親としては制限をかけ、たまにチェックをするようにしています。
また、制限付きモードは、人気のユーチューバーの動画も、内容によっては制限されてしまうので、ある程度YouTubeを見ている子供たちは物足りないと感じるでしょう。
しかし、まだ小さい子供やあまりYouTubeを利用したことがない子供に対しては、便利な機能なのでオススメです。
ちなみに、私は自分のiPhoneのYouTubeアプリも制限付きモードにしています。
小4の息子が私のiPhoneでYouTubeを見ることがあるからです。
私自身は、あまりYouTubeを見ることはないので、そこまで不便は感じておらず、もし見たい動画に制限がかかって見られなくても、すぐに解除ができるので問題ありません。
TikTokの制限
TikTokには、子供が安心して動画を楽しめるような機能制限があります。
我が家の場合は、動画投稿はせずに閲覧のみなので、使用時間と不適切な動画が制限されるモードに設定しています。
動画を投稿したり、他のユーザーとコミュニケーションをとるようになったら、制限を改めて追加する予定です。
子供用にiPadを制限するには使いすぎ防止アプリがオススメ
我が家では、『Forest』という使いすぎ防止アプリを活用しています。
子供がアプリを開いて勉強を続けると、アプリ内で木が育っていくという、ゲーム感覚で集中力を高めることができるアプリです。
ポイントは、勉強の途中でゲームなどの他のアプリを開いてしまうと、木が枯れてしまうというところです。
我が家の娘は、「木を枯らしたくない」という思いから、勉強中は一切ゲームやLINEは開かなくなったようです。
2時間まで集中時間を設定できるので、宿題や受験勉強を頑張りたい子供には最適です。
バックグラウンド再生が出来るので、一度開始をするとアプリを閉じても大丈夫なので、画面を見ることなくしっかりと勉強に集中できます。
iPadを子供用に制限する方法のまとめ
iPadを子供用に制限するために、スクリーンタイムを設定してフィルタリング機能を検証しました。
以下に大事なことをまとめます。
- レポート
- 頻繁にレポートをチェックし、子供の使用状況を確認する
- 休止時間
- 子供の睡眠時間を妨げないように、必ず設定する
- 休止時間中は、親がデバイスを預かるようにすると安心
- App使用時間の制限
- それぞれの子供に合ったAppの使用時間の制限をする
- 常に許可
- 休止時間中も常に許可するアプリは、電話やメッセージなど必要最低限にする
- コンテンツとプライバシーの制限
- 年齢制限を設定し、子供が不適切な言葉やサイトに触れないようにする
スクリーンタイムの設定や変更は、ファミリー共有の場合、親のデバイスから簡単にできるのでとても便利です。
一方で、設定の確認や変更には、毎回スクリーンタイム・パスコードの入力が必要なので、子供はアクセスができず、きちんと管理することができます。
我が家ではこのようにiPadを子供用に制限し、きちんと娘が使いこなすことができたら、iPhoneを購入してあげる予定です。
ご紹介したスクリーンタイムは、あくまで我が家での例なので、それぞれのご家庭の方針のもと、上手にスクリーンタイムを活用してみてください。
iPhone、iPadを賢く使いこなせると、子供の視野は無限に広がります。
親はiPhone、iPadをきちんと子供用に制限し、子供の成長に合わせて、その都度設定を見直しながら、親子で楽しく安全に、インターネットの世界に親しんでいきましょう。