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日本語教師のボランティアになる方法とメリットを解説【体験談あり】

訪日外国人の増加、中でも近年日本で働く外国人労働者は本当に増えましたよね。
彼らは、どのようにして日本語を学んでいるのでしょうか?

日本で生活したり、働く為には、当然日本語が必要です。
そんな時に活躍するのが、日本語教師のボランティアです。

今回は、そんな日本語教師のボランティア活動について、実際に日本語教師のボランティアを行っている私が説明していきます。
日本語教師ボランティアになる方法から活動を通して得られるメリットまで解説します。

日本語教師のボランティアってどうやったらできるの?
難しい資格が必要ですか?

いいえ、あなたが日本語を使えるなら、すぐにでも日本語教師のボランティア活動ができますよ!
それではさっそく見ていきましょう。

日本語教師のボランティアになる方法

日本語教師のボランティアを始める為には、まずは基本的なことを知っておく必要があります。
まずは、基本中の基本、以下の2点についてを考えてみましょう

  • 日本語教師に資格は必要か
  • 日本語教師のボランティアはどこで募集しているのか

日本語教師ボランティアに資格は不要

意外なことだと驚かれますが、日本語教師のボランティアを行う為に必要な資格はありません
あなたが普通に日本語を話せるのであれば、即座に日本語教師ボランティアに応募が可能です。
私も、教員免許等は持っていませんが、日本語教師のボランティアを行っています。

よく、日本語教師になるには教員免許等の資格が必要だと思っている方がいます。
確かに、日本語の教員免許のような資格は、日本語教師のボランティア活動には有益です。
また、ボランティアではない、職業としての日本語教師になるためには、教員免許等の資格の所持は絶対条件になります。

しかし、ボランティアの日本語教師は、無償で働いているということもあり、もっと気軽に活動する人々なのです。

初めのうちは、無資格で日本語教師を名乗ることに不安を覚えるでしょうが、何の問題もありません。
あなたが「日本語を話せない外国人に日本語を教えたい」という熱意を持ってさえいれば、それだけでいいのです。

ただし、あなたが日本語教師として、専門学校等で留学生の方たちに教鞭をとりたいのであれば、最低でも下記のうち1つは必要です。

  • 日本語教師養成講座の受講修了(420時間カリキュラム)
  • 日本語教育能力検定試験に合格

通学講座や通信講座がありますので、あなたに合った方法で資格取得を目指してください。
代表的な通学講座、通信講座は以下のとおりです。

  • ヒューマンアカデミー ※通学講座。無料で資料やデジタルパンフレットを請求できる。無料で講座説明会(オンラインまたは校舎)を受けられる。教育訓練給付金制度あり
  • ユーキャン ※通信講座。受講料が相場よりかなり安い。教育訓練給付金制度あり

ボランティア募集をしている場所

では、日本語教師ボランティアの募集は、どこで行われているのでしょうか。
あなたにやる気があっても、どこで募集しているのかを知らなければ意味がありませんよね。

ここでは、主な日本語教師ボランティアの募集場所を紹介していきます。

市町村役場や公的機関による募集

一つ目の募集は、「国際交流協会」「〇〇市(町・村)主催日本語クラブ」等の、市町村役場や公的機関での募集です。

外国人は都会に多いイメージがありますが、現在は地方の労働力不足を補う為の来日も多いため、日本全国で増えているのが現状です。
その為、各地域の役場では、同地区内に住む外国人を対象とした、日本語指導を行っているのです。

ところが、こういった公的機関の日本語学習所は日本語教師の人手が足りていないケースもあります。
私の住む地域でも、外国人の増加に伴い人手が足りない状況が続いていました。

あなたもご自分の住んでいる地域で日本語ボランティアを募集していないか、確認してみてください。
市町村役場のサイトで調べるのもよいですし、直接問い合わせるのも一つの手段です。

NPO活動に参加する

もう一つの方法が、NPO法人等の活動に参加する方法です。
NPO活動の場合、日本語の指導支援をするだけでなく、日本文化の紹介や多文化交流を絡めた活動をしている場合もあります。

インターネットで「NPO 日本語教師 ボランティア」と検索してみましょう。
また、あなたが英語に自信があるのなら、英語での検索も行ってみてください。
「JAPANESE TEACHER VOLUNTEER NPO」と検索すると良いですよ。

NPOの活動に参加する一番の良いところは、日本文化の紹介や多文化交流を絡めた活動にも参加できる可能性があることです。
あなたの興味がある活動があれば、積極的に参加してみてはどうでしょうか?
日本語ボランティアだけでなく、外国人との交流を通して新たな発見があるかも知れません。

ちなみに、私が参加しているNPO活動では、アジア4か国の大学生と日本語指導、交流活動(相互文化紹介、スピーチコンテスト等)を行っています。
特に相互文化紹介では、今まで知らなかったアジアの文化について、より詳しく知ることができるまたとない機会です。

SNSで発信する

最後の方法は、現代ならではの方法です。
それは、あなたが普段利用しているSNSを使って、「ボランティアで日本語教師をします」と情報発信することです。

facebookやtwitter等は、世界中の人に自分をアピールできるツールですので、積極的に自らをアピールしていきたい人に向いている手法です。
案外レスポンスが多いことにあなたも驚かれるでしょう。

このような、掲示板とSNSを連携させて生徒を募るサイトもあります。
日本語教師ボランティアに慣れてきたら、このようなサイトを利用するのも良いですよ。

SNSで知り合う相手は素性がよくわからないこともありますので、対応には慎重さが求められます。
そのため、日本語教師ボランティア初心者の方には、SNSの利用はあまりおすすめできません。
まずは、他の方法で日本語教師のボランティア経験を積み、その上でSNSを利用していきましょう。

日本語教師ボランティアのメリット

ボランティア活動は、奉仕活動です。
日本語教師ボランティアも、何らかの見返りを求めて行う活動ではありません。

ですが、ボランティア活動を行えば、あなたが普段の生活では出会うことのなかった何らかの経験ができます
日本語教師のボランティア活動を通してあなたが得る経験は、あなたの財産となります。
次に、日本語教師のボランティアを行うメリットについて、考えてみましょう。

海外出身の友人ができる

日本語教師ボランティアをすれば、間違いなくあなたは海外出身の友人が得られます。

日本語教師になることを選んだあなたは、少なからず外国や海外の人に興味があるということです。
そんなあなたが興味を持つ外国の生の情報を手に入れる為には、気さくに話せる友人程有益なものはありません。

つまり、日本語というツールを通して、あなたは新しい友人を得ることができるのです。

日本語や日本文化を深く理解する

日本語教師のボランティアでは、あなた自身も日本語や日本文化を学ぶ機会が得られます

あなたは「自分は日本語や日本文化をきちんと理解している」と思っていることでしょう。
しかし日本語教師のボランティアをすれば、あその認識が間違いであることに気づきます。

日本では、何故お正月に初詣に行くのですか?正月飾りにはどんな意味があるのですか?

お箸の使い方を教えてください!特にお箸のマナーが分からないです。

外国人からは日本語に関する質問だけでなく、このような日本文化に関する質問も沢山投げかけられます。
そんな時、あなたが自分で答えを調べることで、あなた自身の日本語力や日本文化に関する理解が深まるのです。

日常生活に張りが出る

あなたのボランティア活動は、あなたの休日に張りを与えてくれる活動でもあります。

日本語教師のボランティア活動は、基本的には休日に行われます。
平日は、外国人も仕事や学校に通っており、日本語を学ぶ時間は必然的に休みの日になるのです。
その為、あなたの休日は今まで以上に活動的になります。

更に、日本語教師のボランティアは、机の上で日本語を教えるだけが役目ではありません。
一緒に食事したり、観光地を訪問したりと、日本語を勉強する場所は屋外にも沢山あるのです。

日本語教師のボランティアとして休日活動することは、今までのあなたの日常生活に大きな変化をもたらします

私が日本語教師ボランティアを体験して学んだこと

ここでは日本語教師のボランティアを体験して私自身が感じたメリットとデメリットを紹介します。

私が日本語教師を始めたのは、アジアの大学生(中国、ベトナム、タイ、インドネシア)に対する日本語指導や日本文化を紹介するNPO活動に参加したことがきっかけでした。
また、地元町役場主催の日本語教室に参加したこともあります。

そんなボランティア活動では良いことも悪いこともあり、その経験全てが私の大切な財産になっています。
メリットとデメリット、それぞれがどのように私の糧となったのか、是非参考にしてください。

最大のメリットは人生の選択肢が増えたこと

私にとって、日本語教師のボランティア活動での最大のメリットは、何といっても人生の選択肢が増えたことです。

言葉の分からない国に行く、というのは本当に勇気のいることです。
特に日本語は、他の言語と比べても難しいとされていますよね。
にもかかわらず、懸命に日本語を学ぶ外国人の姿を見ていると、私ももっと外国で活躍できるのではないかと感じたのです。

また、私が取り組んだ日本語教師のボランティアでは、ベトナムから来た実習生との交流が多かったのが特徴でした。
元来海外旅行が好きな私ですが、今までは英語さえ話せれば十分だと考えていました。

ですが、日本語を教えることで、現地の人とその国の言葉でコミュニケーションを行うことの重要性にも気づかされたのです。
今では、私は独自にベトナム語を学ぶまでに至りました。

日本語教師のボランティアを行うまで、私は「海外で活躍したい」「今まで知らなかった言語を学びたい」と考えたこともありませんでした。

今では、「海外で日本語教師をしたい」「外国で現地の人を相手にした仕事がしたい」と望んでいます。
日本語教師のボランティアを体験して、私は私の人生の選択肢を増やすことができたのです。

文化や価値観の違いは必ず出てくる

勿論、ボランティアはいいことばかり続くわけではありません。
文化や価値観の違いが、外国人とのトラブルにつながることもあるのです。

私はボランティアで休日を返上しているのに、無断欠席したりメールの返信が大幅に遅延する人も後を絶ちません。
ところが、そういった外国人に注意をしたところで、「異常に時間に厳しい日本人がおかしい」と開き直られることもあります。

また、技能実習生の中には、日本語や日本文化に興味を抱いている人たちばかりではありません。
職場の指導により嫌々ながら日本語教室に通っている人もいます。
彼らの来日目的はお金を稼ぐことなので、日本語を学ぶことには興味がなく、結果無断欠席へとつながるのです。

更に、来日したばかりで全く日本語が理解できず、コミュニケーションが困難な人もいます。
日本語は非常に難解な言語であるため、一から教えるには根気強い指導が必要になります。

こういった外国人に対しても、平等に対応する必要があります。
しかも、ボランティア活動であるため活動費用や交流会参加費用は、基本的に自費です
今では、様々な問題に対して柔軟な対応ができるようになりましたが、正直に言うと、初めは「私はお金をゴミ箱に捨てているな」と感じることもありました。

文化が違う、価値観が違う。
言葉にすることは簡単ですが、実際にデメリットな体験をすることで、私は「外国人との付き合い方」について学ぶことができたのです。

日本語教師ボランティアのまとめ


日本語力が乏しい外国人にとって、日本語教師のボランティアは大変心強い存在です。
日本語教師ボランティアが増えることは、今後の日本で外国人が生活するためにとても重要になってきます。

また、日本語教師のボランティアは、他のボランティアと比べてみても、多くのメリットがある活動だと言えます。
私は日本語教師のボランティアを体験して、人生の選択肢を拡げることができました。

特別な技能を持たずに、これほどまで社会貢献ができるボランティア活動は、他にあるでしょうか?
日本語教師ボランティアの有益さを、是非あなたも実感してください!

日本語教師ボランティア
  1. 日本語教師ボランティアになる為に資格は不要だが職業とするなら必要
    • ヒューマンアカデミー ※通学講座。無料で資料やデジタルパンフレットを請求できる。無料で講座説明会(オンラインまたは校舎)を受けられる。教育訓練給付金制度あり
    • ユーキャン ※通信講座。受講料が相場よりかなり安い。教育訓練給付金制度あり
  2. 日本語教師ボランティアを募集している場所
    • 公的機関の募集を利用する
    • 日本語を教えるNPO活動に参加する
    • SNSを使って自ら発信する
  3. 日本語教師のボランティアで生じるあなたの変化
    • 海外出身の友人ができる
    • 今よりももっと深く日本語や日本文化について学ぶことができる
    • 曖昧に過ごしていた休日に張りが出る
  4. 日本語教師のボランティアで私が学んだこと
    • 外国人からの刺激を受け、人生の選択肢が増える
    • 日本人と外国人では文化や価値観が異なることを理解する

日本社会にこれからも技能実習生など多くの外国人が来日することが予想されます。
彼らのすべてが充分な日本語力を兼ね揃えて来日しているわけではありません。

あなたが外国人に言語を教えることに対して高い壁を感じているなら、それはあなたの思い違いです。
あなたが普段使っている日本語こそ、彼ら外国人が一番必要としているものなのです。

さあ、あなたも日本語教師のボランティア活動を通して、日本語を必要としている外国人をサポートしてみましょう!

ABOUT ME
fuityou
金融関係の仕事をしつつ、ピリ辛な記事が書けるライターを目指しています。アジア大好き人間で、趣味の旅行、写真、小説、語学がすべてアジアに絡んでいますが、アジア以外にも幅広く記事を書いていきたいです。 写真は全国規模のフォトコンテストで入賞経験あり。また、経歴・資格では10年間の法律実務、FP、宅地建物取引士等。
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