自作するならレザークラフト、自分の思うままに、自分好みのスマホケースを作ることができます。
革は独特の風合いもあり、使えば使うほど手に馴染んでいくので、愛着も湧きますし、見た目も渋くて格好良くなっていきます。
スマホは毎日持ち歩いて使うので、外出時にうっかり手を滑らせてしまうこともよくありますよね。
落として大事なスマホを壊してしまわないためにも、本革のスマホケースで本体を保護できると良いですよ。
ここでは、レザークラフトで自作できる「スマホケース」の作り方を画像付きで丁寧に解説します。
レザークラフト「スマホケース」の道具と材料
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/03/IMG_6929-1.jpg)
牛革で「スマホケース」を作ります。
スマホは私が使っているのがiPhone 7なので、この機種の大きさになります、
製作時間は5時間程度です。
先ずは製作に必要な材料と道具を準備しましょう。
- 牛革(厚さ:1mm程度)
- 厚紙 または 工作用紙(型紙用)
- ロウ引き糸
- カッター
- 銀ペン
- 丸定規
- 菱目打ち(4本目と2本目)
- 木槌(菱目打ち用)
- 縫い針(2本)
- ステッチンググルーバー(ライン引き)
- やすり
- トコフィニッシュ(コバ磨き)
- コーンスリッカー
革は楽天やAmazonでカットレザーが売られてますので、お好きなものをご用意ください。
レザークラフトで自作できる「スマホケース」の作り方
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写真のようなベルトカバー付きの本革のスマホケースを作ります。
ベルトカバー部分の裏側は、クレジットカードや名刺が入るポケットが2つあります。
型紙を作る
事前に厚紙(または工作用紙)で型紙を作ります。
各パーツの大きさは下図を参考ください。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/SnapCrab_NoName_2020-5-29_18-52-22_No-00.png)
型紙を写して革を裁断する
型紙を作ったら、型紙を革の上に乗せ、銀ペンでなぞって型を写し、市販のカッターで裁断します。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7053.jpg)
革を漉く
カードポケットパーツ(上段と下段)の接着部分(フチ)を革専用のカミソリで漉きます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7055.jpg)
カードポケット(上段)を接着する
カードポケットパーツ(上段)の裏面のフチに白ボンドを塗って貼り合わせます。
写真のようにカードが止まる部分を縫っておくと、丈夫になるので縫うことをオススメします。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7061.jpg)
カードポケット(下段)を接着する
カードポケットパーツ(上段)の裏面のフチに白ボンドを塗って貼り合わせます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7064.jpg)
カードポケットパーツの上段・下段を貼り終わったところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7063.jpg)
片側を縫う
先にカードポケットの片側(内側部分)だけ縫ってしまいます。
4mm幅の菱目打ちで縫い穴を開けます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7065.jpg)
レザークラフト用の手縫い針を2本用意し、糸の両端に針を付けます。
縫い糸は縫う箇所の約4倍の長さが必要です。
縫い糸を針に通します。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7066.jpg)
縫い糸の色はお好みの色で、今回はナイロン製の糸にしました。
カードポケットの片側を縫い終わったところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7068.jpg)
接着する
カバーベルトのパーツ2枚をボンドで貼り合わせます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7070.jpg)
カバーベルトのパーツを貼り合わせたところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7071.jpg)
両端を丸く切り落とす
カバーベルトの両端を丸く切り落とします。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7076.jpg)
写真では専用の工具を使って丸く切り落としてますが、カッターでも大丈夫です。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7077.jpg)
反対側は丸定規で直径5mm円で丸く切り落とします。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7079.jpg)
縫い穴のライン引き
ステッチンググルーバーでカバーベルトの縫い穴のライン引きをします(3mm幅)。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7080.jpg)
縫い穴を開ける
ライン引きしたガイドラインに沿って、菱目打ち(4mm間隔)と木槌で革に縫い穴をあけます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7081.jpg)
縫い合わせ
レザークラフト用の手縫い針を2本用意し、糸の両端に針を付けます。
縫い糸は縫う箇所の約4倍の長さが必要です。
縫い糸の色はお好みの色で大丈夫です。ナイロン製の糸にしました。
「平縫い」と呼ばれる基本の縫い方で、表側と裏側からそれぞれ針を交差しながら縫い進めます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7082.jpg)
ベルトの差し込み穴を開け、貼り付ける
専用のベルト穴開け工具でカバーベルトの差し込み穴を開けます。
工具がなければカッターでベルト穴を開けてください。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7085.jpg)
ベルトの差し込み部分をベルト穴に通します。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7086.jpg)
折り曲げてボンドで接着します。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7087.jpg)
ベルトを本体に縫い付ける
カバーベルトをスマホケース本体に縫い付けるため、ボンドで接着します。
接着したら、菱目打ちで縫い穴を開けます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7088.jpg)
縫い糸で縫い付けます。
縫い糸は縫う箇所の約4倍の長さが必要です。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7090.jpg)
裏布を貼り付ける
スマホケース本体の裏布(お好みの革でOK)を貼り付けます。
今回はこの裏布だけ合皮で、シールで簡単に接着できるものを使用してます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7091.jpg)
ケース本体の角を丸く落とす
丸定規で直径 5mm 円で丸く切り落とします。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7093.jpg)
四隅の角を全て丸く切り落とし終わったところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7096.jpg)
ライン引き
ステッチンググルーバーでスマホケースの縫い穴のライン引きをします(3mm幅)。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7153.jpg)
縫い穴をあける
4mm幅の菱目打ちでスマホケース本体に縫い穴を開けます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7155.jpg)
ケース本体を縫う
スマホケース本体を縫います。
縫い糸は縫う箇所の約4倍の長さが必要です。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7156.jpg)
全周縫い終わったところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7157.jpg)
裏側から見たところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7158.jpg)
ヤスリがけ
スマホケースのコバ(断面)に段差や凸凹があるので、ヤスリを使って滑らかにします。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7161.jpg)
コバ磨き
コバ(断面)にトコフィニッシュを塗ります。
コーンスリッカーを使ってコバが滑らかになるまで丁寧に磨きます。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7166.jpg)
カメラ用の穴をあける
スマホケース本体のカメラ用の穴を穴開けます。
写真では専用の工具で穴を開けてますが、カッターを使っても大丈夫です。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7179.jpg)
プラスチックケースを付ける
スマホケース本体に、プラスチックケースを両面強力テープを貼って接着します。
プラスチックケースは100円ショップ等で売っているものでOKです。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7180.jpg)
両面協力テープをプラスチックケースに貼り付けたところ。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7181.jpg)
貼り合わせ完了。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7182.jpg)
スマホケースの完成
牛革のスマホケース、完成です!
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7202.jpg)
iPhone本体を装着してみたところ。
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レザークラフトで自作できる「スマホケース」の作り方まとめ
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/05/IMG_7204.jpg)
あなたもスマホケースを自作してみたくなったでしょうか?
興味があれば是非トライしてみてください。
最後にポイントをまとめてみました。
- それなりに時間がかかるので最後まで作り切る決心をしておく
- カードケースなど省いてもよいところは省いてもOKです
- お使いのスマホに合わせて、型紙の大きさは調整してください。
- 作業にとりかかる前に、材料と道具は全て用意しておく(準備8割)
- わからないところがあれば、レザークラフトの教科書を見て確認する
自分の作りたいものが、自分好みに、自分の手で作れてしまう、自由度の高さがレザークラフトの魅力です。
なお、レザークラフトで使用する道具について、以下の記事にまとめています。
どうぞご参考になさって下さい。
![](https://watashiiro.me/wp-content/uploads/2020/03/la-compagnie-robinson-nijXsx-oI7Y-unsplash-320x180.jpg)
また、レザークラフトでなく、iPhoneケースを以下のアプリで簡単に作ることもできますよ。
けっこう多くの人が利用していて、15,000件もの評価が付いています。
レザーケースでも作れるので、ご覧になってみてください☟