ボルダリングというスポーツをご存知ですか?
ボルダリングは、近年人気急上昇中のクライミングスポーツです。
クライミングと言うと難しそうに感じますが、実は意外と誰でも手軽に体験することができるスポーツなんですよ。
更に、ボルダリングは全身運動にもなるスポーツですので、しっかりと運動したい人にもうってつけです。
ですが、いざボルダリングをやってみたいと思っても、何をどうすればいいか分かりませんよね。
今回は、ボルダリングをするために初めてジムへ行くあなたが当日や前日までに予習しておくことについて解説します。
ボルダリングのインストラクターをしている私が、初心者のあなたにも分かり易くお伝えしますので、ぜひ参考にして下さい。
ボルダリングは初めてでも気軽に出来るスポーツ
ボルダリングとは、簡単に言えば、壁に設置された突起を足掛かりにして、斜面や壁を登るスポーツです。
つまり、少し乱暴な言い方をするなら、体一つでできるスポーツとも言す。
そんなボルダリングの魅力は、何と言っても手軽なところです。
用意する道具はほとんどありませんし、ボルダリングに重要なシューズもレンタルが可能です。
また、普段運動不足のあなたでも問題ありません。
ボルダリングは両手と両足を駆使して壁を登っていくスポーツですが、初級者から上級者までコースは様々。
初級者のコースは壁の傾斜がゆるめに設定されているので、普段運動不足のあなたでも登ることができるのです。
更に、基本的には一人で行うスポーツですので、自分のペースで進めることが可能です。
疲れたら自由に休憩がとれる、同じコースを自分が満足いくまで練習できる。
こういった点からも、ボルダリングは初めてでも気軽に出来るスポーツと言えます。
初めてならボルダリングジムへ行こう
気軽にはじめられる、とは言っても、何をどうすればいいかわからないですよね。
そもそも、ボルダリングはどこで出来るのでしょうか?
ボルダリングをする場合、通常はボルダリングジムやクライミングジムと呼ばれる施設に行きます。
「ボルダリングジム(クライミングジム)」+「地名」で検索すると、様々なジムが出てきます。
ですが、ここで一つおすすめの検索方法があります。
それは、ジムという言葉を消して、「ボルダリング」+「地名」で検索することです!
実は、ボルダリングはジムだけでなく公共施設で行える場所もあります。
ジムのようにレンタルシューズがない場合もありますが、ジムと比べると安い値段でボルダリングを楽しめるんです。
ボルダリングに慣れてきて自分の道具を揃えたら、こういった施設も利用すると良いですよ。
ボルダリング初めてなら確認しておくこと
では、ボルダリングに行く前に何を確認したらいいでしょうか?
前日までに確認したいこと、当日に確認したいことに分けて見ていきましょう。
ボルダリングに行く前日までに確認すること
前日までに確認することは、主に次の3点です。
- ボルダリングジム内の設備の確認
- 駐車場、駐輪場の確認
- できれば用意した方が良いもの
ボルダリングジム内の設備の確認
まず必要なことは、利用するボリダリングジムの設備を確認することです。
ロッカー、休憩スペース、自販機などの他にも、シャワールームの有無の確認をします。
初めてのスポーツで必要以上に汗をかいてしまう、そんな時はシャワーを浴びてから帰りたいですよね。
ですが、残念ながらシャワールームのない施設もあります。
代わりに、多くのボルダリングジムには足を洗う為の設備があります。
そういった設備についても、事前の確認をしておきましょう。
それ以外にも、レンタルできるものについての確認も必要です。
何を借りることが出来て、何を持って行く必要があるのか、これは施設によって様々です。
施設のサイトなどにも記載されているので、レンタルする物と必要な物は確認しておきましょう。
駐車場、駐輪場の確認
場所によっては、駐輪場や駐車場のないジムもあります。
そういった施設の場合、近隣の駐車場を探すことになります。
いざ車で行ってみたら、どこも満車でどうしようもない、なんてことにならないように、あらかじめ駐車場・駐輪場の確認はしておきましょう。
公共交通機関が利用できるのであれば、それを利用するのも良いですね。
できれば用意した方が良いもの
先ほど、レンタルできるものがあると書きましたが、自分で用意した方が良いものもあります。
それは、靴下とタオルです。
どちらもジムで購入が可能な場合が多いですが、どちらも家にあるもので十分ですので、持って行くことをお勧めします。
また、靴下は、ボルダリングをする時用に替えのものを持って行くようにしましょう。
ボルダリングは足を使うスポーツですので、想像以上に足が蒸れてしまいます。
汗で汚れた靴のまま帰りたくない場合は、ボルダリング用は別に用意した方が良いです。
タオルも、おろしたての新しいものはあまり汗を吸収しない場合があります。
家で使っている、使いやすいタオルも一枚用意しておきましょう。
ボルダリングに行く当日確認すること
当日に確認するべき点は、主に身だしなみについてです。
ボルダリングは高所で行うスポーツですので、事故や怪我には十分に注意が必要です。
ジムへ行く当日は、以下の3点に注意をしましょう。
- 装身具は身に着けない
- 爪は切りそろえておく
- 髪の長い人は束ねる
装身具は身に着けない
まず、ボルダリング中に引っかかって怪我をしてしまう可能性がある装身具は、競技中身に着けてはいけません。
腕時計やネックレス、ピアスなどの装身具はロッカーに預けておくようにしましょう。
爪は切りそろえておく
また、爪が長すぎると、装身具と同様に怪我のもとになります。
私も、ボルダリングを始めたばかりの頃は、長かった爪がホールドに引っかかって割れてしまいとても痛い経験をしました。
ボルダリングは少しやったけどかなり楽しかったですよ😁
大変なのは爪が長いと掴めないので、深爪くらい爪を切るのと握力がバカになるかも
長く続けてる人は第2関節から指が常に曲がっていました😵全身運動だから背中やおしりがスッキリするようです☺️✨
— ばるぼら1234 (@bDS3g4FdVUFhYu2) 2019年9月29日
このように、爪が長いとうまくホールドがつかめないこともあります。
無理につかもうとして割れることもあるのです。
当日に爪を短く整えておくことが、大事です。
髪の長い人は束ねる
髪が長い人は、競技を始める前に束ねるようにしましょう。
ボルダリングでは、完全に両手がふさがります。
高い場所で髪が邪魔にならないように、顔に髪がかからないような髪型にしましょう。
髪の短い人も、前髪をピンでとめる等して工夫した方が、より集中できますよ。
初めてのボルダリングレクチャー
ボルダリングのジムでは、初めてのあなた向けに簡単なレクチャーがありますので、しっかり聞いておきましょう。
高い場所でするスポーツですので、事故や怪我のないように楽しみたいですよね。
レクチャーではボルダリングの基本的なルールの他にも、そのジムでのルールや、ボルダリングに関するマナーについても教えてもらえます。
また、説明内容以外にも分からないことがあれば質問するといいですよ。
私が初めてのボルダリングジムへ行った時、レクチャーを軽視したせいで失敗をしてしまいました。
レクチャーでは、ボルダリングの用語の説明もあります。
ところが、私ははやる気持ちを抑えられず、基本用語の説明を聞き逃してしまったのです。
ボルダリングでは壁の端の部分をカンテと呼びます。
ところが、それを聞き逃していた私は、カンテの意味が分からずに競技を進めることが出来なくなりました。
結局、施設の方にカンテのことを教えてもらうまで、一人で右往左往して時間を無駄にしたのです。
このような無駄な時間を過ごさない為にも、分からないと思った時は素直に質問するのが一番です!
施設によっては、より詳しい説明や競技の方法を教えてくれる短期講習を開催している場合もあります。
短いレクチャーでは不安な方は、こういった講習を受けるのも良い方法ですよ。
ボルダリング初めてなら覚えておく注意点2つ
基本用語や競技の進め方の説明も、もちろん大切ですが、それより重要なことが2点あります。
どこのボルダリングジムでも共通の要注意なルールですので、必ず覚えておいてください。
- 順番待ちをするときはマットの外で待つ
- 人が登っているときは同じ壁に登らない
ボルダリングでは、壁の下には衝撃吸収用のマットが敷いてあります。
これは、登っている人が安全に着地するためのマットです。
この上で順番待ちをすることは、登っている人と接触の可能性があり大変危険です。
順番を待つ際は、必ずマットの外で待つようにしましょう。
また、前の人が壁から降りるまで、絶対に同じ壁を登ってはいけません。
前の人が上までいったから大丈夫かな、と思いがちですが、登っている人がいる壁の下は最も危険な場所なのです。
あなたも実際にボルダリングをすると分かりますが、登っている人は下をほとんど見ていません。
そのため、誰かが下の方で登り始めていても、上にいる人は気が付いていないことが多いのです。
この二つは、競技者同士が接触をする等の大きな事故や怪我の原因となります。
初めてのボルダリングですので、怪我をしないようにルールを守って楽しんでください。
初めてのボルダリングまとめ
ボルダリングは、初めてのあなたでもはじめやすい競技です。
特別用意する道具もありませんので、今すぐにでも始めることが出来ます。
ですが、やはり高い場所で行う競技ですので、注意するべき点もあります。
折角新しいことを始めるのですから、事故や怪我のないように楽しみたいですよね。
- ボルダリングは初めてでも気軽に出来る
- ボルダリングが初めてならボルダリングジムへ行こう
- ボルダリング初めての人が確認しておくべきこと
- ボルダリングに行く前日までに確認したいこと
- ジムにある設備の確認
- レンタル出来るものの確認
- 駐車場、駐輪場の有無は事前に調べておく
- 靴下とタオルは自前のものを用意した方が良い
- ボルダリングに行く当日に確認したいこと
- 危険なので装身具は身に着けない
- 爪は短く切りそろえておく
- 邪魔にならないように髪は束ねる
- 初めてのボルダリングではレクチャーをしっかり受けよう
- 順番待ちをするときはマットの外で待つ
- 人が登っているときは同じ壁に登らない
ボルダリングは単純に見えて、奥の深いスポーツです。
まずどうやってゴールへたどり着くか知恵を絞ります。
そして身体全体を活用して登っていくのです。
設備もしっかり確認し怪我もなく終わるころには爽快感に包まれていること間違いなしです。
初めてのボルダリングを、あなたの最高の体験にしてください!